50数年経過したコンクリートの物理, 化学的特性と耐久性

  • 熊谷 守晃
    社団法人 土木学会 北海道開発局開発土木研究所 材料研究室
  • 星 俊彦
    社団法人 土木学会 日鐵セメント (株) 研究開発部
  • 佐伯 昇
    社団法人 土木学会 北海道大学大学院工学研究科
  • 太田 利隆
    社団法人 土木学会 (財) 北海道コンクリート技術センター

書誌事項

タイトル別名
  • PHYSICAL, CHEMICAL PROPERTIES AND DURABILITY OF CONCRETE EXPOSED TO COLD CLIMATE FOR 50-SEVERAL YEARS
  • 50スウネン ケイカ シタ コンクリート ノ ブツリ カガクテキ トクセイ ト タイキュウセイ

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抄録

50数年間, 寒冷地に曝された初代十勝大橋のコンクリートの耐久性の評価を種々の手法により実施した. その結果, コアの圧縮強度は建殼時の28日恒温養生の1.8~2.0倍と著しい強度増進が認められた. この増進はセメントが粗く, ビーライトが多いことに起因する. 平均中性化速度係数から判断するとコンクリートの品質はプレキャストコンクリートの製造状態に相当し, 良好な施工が行われていたことがわかった. 構造物の部位により劣化状態が多少異なるが, 全体的に中性化等による劣化は表層のみに止まっており, 現段階での劣化は軽微であった. 凍結融解試験の結果, 凍結融解抵抗性はかなり低いことがわかったが, 耐凍害性は水はけや石張りなどによって水の供給を少なくしたことにより確保できたと考えられる.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2001 (686), 41-54, 2001-09-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (19)*注記

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