マルコフ連鎖モデルに基づく外壁仕上げ材料の劣化予測
書誌事項
- タイトル別名
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- Degradation prediction of the finishing material based on Markov chain model
説明
建築物の維持管理を合理的にすすめて行くことはこれからの重要な課題である。この維持管理にはいくつかの視点があるが、材料的な劣化もこの一つに含まれる。しかしながら材料の劣化要因は数多く存在し、その劣化要因を定量的に把握することは非常に困難である。このことから、実際の建物の仕上げ材の寿命には不明な点が多く、維持管理の障害になっている。そこで、実構造物の劣化状況を把握するために、調査を行った。調査対象は3つの団地とした。1つの団地に対して築年数が異なる3棟の建物で調査を行った。調査項目は、光沢度、色差、ひび割れ、透気係数とした。調査は主に外壁面で行った。調査より、ひび割れにおいて経年劣化の傾向が顕著であり、光沢度、透気係数は経年劣化の傾向が確認される団地があった。また、マルコフ連鎖による劣化シミュレーションを行った。マルコフ連鎖モデルとは未来の状態が現在の状態だけで決定され、過去の状態と無関係であるという確率論モデルである。このシミュレーションは仕上げ材の改修時期を決定するツールとなる。
収録刊行物
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- 日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
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日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集 2010 (0), 30-30, 2010
日本建築仕上学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680583135872
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- NII論文ID
- 130006965152
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可