ひび割れ低減左官モルタルの開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Anti-Cracking Plastering Mortar
  • Part2 Properties of Drying Shrinkage Cracking under Restraining Condition
  • その2 拘束条件下での乾燥収縮ひび割れ性状

説明

前報において、収縮低減剤および膨張材を添加したモルタルについて、拘束を受けない状態での収縮低減特性について報告した。本報では、収縮低減剤、膨張材および補強繊維を混入または挿入したモルタルが拘束を受けた場合の乾燥収縮ひび割れ性状について検討した。骨材セメント比(S/C)、収縮低減剤(SRA)、膨張材(EA)、短繊維(RF)および長繊維メッシュ(RFM)がモルタルの乾燥収縮ひび割れ抑制に及ぼす効果について、新たに考案した拘束ひび割れ試験によって確認した結果、以下の各項が明らかとなった。(1)拘束ひび割れ試験によって、モルタルの乾燥収縮ひび割れ性状をある程度実用に近い形で評価することが可能と考えられる。ただし、より再現性を高めるためには、端部拘束やひび割れ発生位置の制御方法について改良を加える必要がある。(2)乾燥収縮率の小さいモルタルほど、ひび割れ発生までの時間は増大する。また、ひび割れ発生までの時間が大きいモルタルほど、ひび割れ幅は減少する。(3)乾燥収縮率の低減および、ひび割れ発生時間の増大には、S/Cの増加、SRA添加およびEA添加が有効である。また、ひび割れ幅の低減には、SRA添加、EA添加、RF添加および長繊維メッシュ挿入が有効である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680585193600
  • NII論文ID
    130006966311
  • DOI
    10.14820/finex.2006.0.40.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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