大型陶磁器の成形に伴う焼結、乾燥割れの防止

書誌事項

タイトル別名
  • Prevention of cracks in large potteries during sintering and drying process

説明

本研究では,陶磁器製品の加工プロセスとして,タイルの圧粉成形及び焼結と大型陶磁器の鋳込み成形に関する研究を行った. 2層タイルの圧粉及び焼結の有限要素シミュレーションで必要な材料特性を得るため,定荷重単純圧縮試験により,高温下で変形抵抗を測定する方法を提案し,得られた材料特性を用いて,2層タイルの圧粉及び焼結の粘塑性有限要素シミュレーションを行った.圧粉成形のシミュレーションで計算された密度分布は,実験で作製した圧粉体の密度分布と定性的に一致した.焼結シミュレーションでは,予測された焼結割れの発生の有無および割れの位置はほぼ一致した.  焼結割れの原因となる圧粉成形における密度の不均一を抑制するためにゴムポンチを用いた圧粉成形を行い,その有効性を有限要素シミュレーションによる解析と実験で調べた.ゴムポンチによる圧粉成形は,金属ポンチによる成形よりも比較的均一な密度分布をもつ圧粉体を成形できるため,焼結において割れが発生しなく,その有効性を定量的に確認することができた. 大型陶磁器の鋳込み成形における乾燥割れの原因となるウェルドライン及び内面盛上りの発生メカニズムを解明した.スラリーの合流部では,着肉層が形成される際に粘土粒子が不均一に配向し,局部的な吸水が起こることを確認できた. その防止法として,考案した取付け型振動鋳込み成形法の有効性を示すことができた.

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680592435328
  • NII論文ID
    130006972713
  • DOI
    10.14853/pcersj.2005f.0.551.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ