メカノケミカル工程を経由したFe-Si系化合物の合成

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タイトル別名
  • Mechanochemically assisted preparations of Fe-Si system compounds

抄録

熱電変換素子材料として有望視されているβ-FeSi2は、Ga融液法や薄膜蒸着法での合成が見られ、その電気的・磁気的な性質が報告されている。本研究ではFe-Si系からメカノケミカル工程を径由して、比較的低温度でのFe-Si系化合物の合成を試みることにした。出発原料として純度99.9%の金属Feとケイ素を用いて、原子配合比をSi/Fe=0.5-2.0になるように秤量し、合計10 gで実験を行なった。原料を遊星ボールミル回転数400 rpm、アルゴンガス雰囲気中、5 h, 10 h, 20 h, 30 h, 40 h,50 hで混合粉砕を行なった。容器は超硬合金製を用いて、ボール(φ10 mm)はアルミナ製および超硬合金製を用いた。ボールと混合粉末の重量比を10:1で行なった。メカノケミカル工程を行なった試料は、どのミリング時間でも鉄とケイ素との混合状態で、時間が長いほど微細な粉末であることが分かった。そこで、鉄ケイ化物の生成をミリング時間の変化と加熱温度の効果を検討した。得られた生成物はXRDで生成相の同定と格子定数値の測定を行った。粒子径はSEMで調べた。ボールミル粉砕後の試料は、プレス機を用いて、φ10×2 mm程度の大きさのペレット状に成形し、横型真空加熱炉を用いて473~1373 Kで1時間保持して反応させた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680595046016
  • NII論文ID
    130006976781
  • DOI
    10.14853/pcersj.2011s.0.316.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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