一般化線形混合モデルのフィールド研究への応用
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- 皆川 昇
- 長崎大学熱帯医学研究所病害動物分野
書誌事項
- タイトル別名
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- An application of generalized linear mixed model to field data
説明
これまでの一般的な統計手法は、質的応答変数以外は、なんでもかんでもデータを正規分布に当てはめようとし、当てはまらなかったらデータ変換を行い、それでも当てはまらなかったらノンパラメトリック手法を利用するというものだった。しかし、この10年間のパソコンの性能向上とともに、より適切な統計手法が普及してきている。その代表的なものは一般化線形モデルであり、データの性質により分布を選択でき、最尤法によりパラメターを推定するものである。さらに、一般化線形モデルを発展させたもので一般化線形混合モデルという手法が普及し始めている。この手法は、決められた地点から時期をずらし何度もサンプリングを行ったデータや、多数の地域から複数のサンプリングを行ったときに適切なものである。特に、繰り返しの頻度や地域が多いときに効果を発揮し、応答変数が連続変数でなくとも対応できる。生態学の分野では一般的になりつつあるが、衛生動物学の分野では、いまだに、投稿論文に無理のある統計手法が見受けられるので、あえて、アフリカのマラリア蚊のデータを使って紹介したい。
収録刊行物
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- 日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
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日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集 62 (0), 41-41, 2010
日本衛生動物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680597906944
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- NII論文ID
- 130006981043
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可