浜中町の吸血性アブ類

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書誌事項

タイトル別名
  • Collection records of Tabanid flies in Hamanaka, Hokkaido.

説明

1985年以来記録の無い、北海道厚岸郡浜中町における吸血性アブ相の現状を明らかにする目的で、2007年8月5日(6:00-16:00)と6日(6:00-12:00)の2日間、農業環境(放牧地、パドック)、森林環境(森林)、湿原環境(低層湿原、高層湿原)の環境の異なる5地点に化学的誘引源としてドライアイス2kgを併用したNZIトラップを各1基設置し、捕獲調査を行った。また8月5日には、大沼(湿原環境)および風澗(森林環境)で自動車の排気ガスに集まる個体をスウィーピングにより捕獲した。 その結果、森林環境、湿原環境で9種、農業環境で3種、全体で4属10種の吸血性アブ類が捕獲された。また、これまで釧路支庁管内から記録のなかったカラフトアカアブが風澗で、キタヨスジキンメアブが低層湿原でそれぞれ捕獲された。NZIトラップでは、ニッポンシロフアブ(199個体)とゴマフアブ(153個体)を優位種とする4属9種、合計481個体が捕獲された。地点別では、低層湿原で283個体(59％)と最も多くの個体が捕獲された。また放牧地、パドック、高層湿原では、ニッポンシロフアブとゴマフアブの2種で捕獲個体数の95％以上を占めた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680597976704
  • NII論文ID
    130006981157
  • DOI
    10.11536/jsmez.60.0.31.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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