北海道十勝地方におけるクロバエ類の動態について
書誌事項
- タイトル別名
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- Seasonal abundance and migration of the blow flies in Tokachi,Hokkaido
抄録
クロバエ属(Genus Calliphora)ハエ類の北海道での生活史や季節的標高差移動の実態を明らかにするべく調査を行った。2007年5月末~11月初旬の間、十勝地方の平地(大学構内)、日勝峠中腹(標高500m)、日勝峠頂上(標高1000m)の三か所を調査地とし、8月には補足調査として大雪山黒岳、白雲岳(1900m)でも調査を行った。ハエの収集には腐肉を用いた予研式トラップを使用し、成虫と幼虫を捕獲した。幼虫はベイトトラップ付近に設置した羽化トラップに移し、羽化した成虫を採集した。採集した成虫の種を同定し、雌雄、個体数、翅の摩耗度、雌の卵巣成熟段階と交尾率を調べた。オオクロバエは7月には日勝中腹で翅摩耗度の低い雄個体数が多く見られ、8月初旬は同調査地で羽化した成虫が得られた。また、8月下旬には白雲岳(1900m)で捕れた成虫のほとんどが卵巣未成熟、翅摩耗度も低く未交尾のものだった。成虫数は7、8月の標高が高い地点で最も多かった。ミヤマクロバエは7、8月には日勝頂上、白雲岳で多く捕獲され、翅摩耗度は低いが卵巣は成熟し、交尾済のものが多かった。そして9月では日勝頂上でとれたものはすべて交尾済であった。10月には平地、日勝中腹(500m)で雌が大量に捕集され、ほぼすべての個体において翅が摩耗して卵巣が成熟し、交尾済であり、トラップ内のベイトへの産卵数も著しく多かった。また、7月初旬にフタオクロバエの羽化が日勝中腹(500m)で見られた。オオクロバエとミヤマクロバエの生活史と垂直移動について考察する。 キーワード:blow fly ,Calliphora nigribarbis ,Calliphora vomitoria ,
収録刊行物
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- 日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
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日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集 60 (0), 27-27, 2008
日本衛生動物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680597986176
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- NII論文ID
- 130006981163
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可