東マレ-シア、サラワク産のヤドリニクバエの2新種

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タイトル別名
  • Tow new species of the Miltogrammatine flesh flies from Sarawak, E. Malaysia

抄録

東マレ-シアのクチンにあるサラワク自然史博物館の双翅類昆虫のレファレンス・コレクション製作のためのプロジェクト「東マレ-シア、サラワク州の双翅目昆虫の分類・生態学的研究」に参加し、2007年8月26日-9月25日まで、サラワク州で双翅目昆虫の採集と調査を実施した。海岸近くのマタン国立公園とその周辺、山岳地帯の中にある盆地バリオ周辺で主に調査を行った。その際に、ニクバエ科Sarcophagidae ヤドリニクバエ亜科Miltogrammatinaeのアナバチヤドリニクバエ属Protomiltogrammaの2新種を発見したので報告する。  1種は標高約1000mのバリオ山岳地帯で多く採集されたもので、熱帯雨林の中の小径上を低く飛んでおり、時々草の葉先に静止したりする、黒色の中形の種類であり、オスの第5背板の腹面にブラシ状の剛毛束をもたない種類である。  もう1種はサンツボン海岸で採集された。砂浜で蜂が巣を作っているような場所で、やはり地上すれすれに飛び回っている、灰色の小形種っである。オスの第5背板の腹面にブラシ状の剛毛束をもつものである。  両種ともオスの外部生殖器は比較的単純構造であるが、種の特徴ははっきりしており既知種からも区別が容易である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680598083584
  • NII論文ID
    130006981254
  • DOI
    10.11536/jsmez.60.0.26.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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