メトフルトリンを含有した常温揮散製剤の蚊に対する空間忌避効果に関する検討(6)ベトナム・ミト市の民家における環境要因が効力に及ぼす影響についての調査
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- 川田 均
- 長崎大学熱帯医学研究所
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- 岩崎 智則
- 住友化学農業化学品研究所
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- Luu Le Loan
- Pasteur Research Laboratory
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- Tran Khanh Tien
- Pasteur Research Laboratory
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- Nguyen Thi Nhu Mai
- Tien Giang Preventive Medicine Center
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- 庄野 美徳
- 住友化学農業化学品研究所
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- 片山 泰之
- 住友化学農業化学品研究所
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- 高木 正洋
- 長崎大学熱帯医学研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Analysis of environmental factors affecting efficacy of metofluthrin-impregnated latticework plastic strips against <I>Aedes aegypti</I> (L.) in My Tho city, Tien Giang, Vietnam.
説明
第5報(本大会)において、演者らはメトフルトリン を含浸させた新型樹脂製剤の、ベトナム・ミト市民家におけるネッタイシマカに対する空間忌避効果と残効性について報告した。この試験において、演者らは家屋の構造、特に部屋の密閉度が効力に大きく影響している傾向があることを見いだした。そこで、メトフルトリンを処理した家屋について、家屋の構造と効力との間の相関関係について調査を行った。<BR>メトフルトリンを処理した家屋15軒より7軒を選択し、データロガー(HOBO®, Onset Computer Inc.)による1時間おきの室内の温湿度記録を2005年6月20日から9月4日にかけて行った。また、同家屋各部屋の床面積、体積、開口部面積(窓、換気口、ドア、その他の開口部)を測定した。環境変数として、平均室温、平均湿度、総床面積、総体積、補正開口部面積(総窓面積+総換気口面積+その他の総開口部面積+ドア面積×1/2)、総床面積に対する補正開口部面積の比、総体積に対する補正開口部面積の比、1製剤あたりの床面積、1製剤あたりの体積を選択し、従属変数を効力(製剤が有効であった期間中のネッタイシマカ採集数)として、重回帰分析を行ったところ、平均室温と補正開口部面積の2変数が有意に効力に影響を及ぼしていることが明らかとなった。すなわち、平均気温の上昇はメトフルトリンの揮散率の上昇を、開口部面積の増大はメトフルトリン気中濃度の減少をそれぞれもたらしていることが推察された
収録刊行物
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- 日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
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日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集 58 (0), 41-41, 2006
日本衛生動物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680598294528
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- NII論文ID
- 130006981577
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可