加重和限界貢献度の公理系と投票力分析
書誌事項
- タイトル別名
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- Properties of the Weighted Sum of Marginal Contributions and its Applications to Analysis of the Voting Power
説明
協力ゲームにおける重要な解として,Shapley値やBanzhaf値がある.これらの解は,各意思決定者に対して提携に加わる順列や,提携の組み方が等確率で生じることを前提とし,限界貢献度の期待値として定義された.しかしながら,実際にはそれらが等確率で生じるとはみなせないことが多い.このような状況を分析するための解として,MU値,ESA値,加重和限界貢献度などの解概念が提案された.なかでも,加重和限界貢献度は,順列や提携を一般化した基準という概念を用い,Shapley値,Banzhaf値の一般化となっていることから,重要な解概念であると考えられる.<br>本研究では,性質をいくつか定義し,加重和限界貢献度がそれらの性質を満たすことを示す.また,投票ゲームにおける加重和限界貢献度の陽表現を与え,その公理系を証明することで合理性を示す.さらに,実際の参議院における各政党の投票態度をもとに,欠席や棄権する議員の存在を考慮に入れ,従来の研究よりも詳細な分析を行う.
収録刊行物
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- システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
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システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集 SCI04 (0), 118-118, 2004
一般社団法人 システム制御情報学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680598743552
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- NII論文ID
- 130006982070
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可