ライトトラップによる蚊消長調査は週何回行うべきか
書誌事項
- タイトル別名
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- A comparison of operation for various numbers of a week in light trap
抄録
ライトトラップを用いた蚊の季節消長調査は広く行われてきているが,多くは週1回の調査に止まっていて,その信頼性が問題とされている(真喜屋,1975など).<BR> 今回,1978,79両年に,富山市婦中町友坂のコの字形に連続するABC3棟の豚舎において,各棟中央部に野沢式ライトトラップ1台を設置し,フォトスイッチによる点滅で終夜連日捕集をしたコガタイエカ雌成虫捕集数の資料を用いて,週7日連日データと週n(1_から_6)回の組み合わせについて,測定値間の差の解析を試みた.<BR> その結果,ライトトラップによる捕集は,飼育環境の比較的安定した妊娠豚豚舎Aと水田に面した養育豚舎B棟間では山谷も大波もかなり類似していたが,集落に面し,作業場もある肥育豚舎Cとではあまり類似していなかった.日没後の点灯作業,出荷による飼育頭数変化,水田分布状態などで左右されたと思われ,調査畜舎の選定に際し心すべき事項である.<BR> Bland & Altman(1986)などの方法により,因子分析において、因子数を決定するスクリープロットは,週3回以上では緩やかになっている.大部分の対象で一致が得られると期待される「95%一致限界」を50_から_150%とすれば,両年共に週3回の捕集で十分と考えられた.また,連日捕集数のレンジ巾は、最大捕集数が11822匹(1978年のBブロック)で,最小捕集数が1108匹(1979年のBブロック)であったが,両年におけるBブロックの「95%一致限界」にそれ程の差は認められなかった.<BR> 当然のことではあるが,蚊の季節消長調査では,発生源に面した飼育環境の変動が少ない定点畜舎で週3回以上行うのが望ましく,そうではない調査の解析には相当の幅をもって行うべきだと考えられた.<BR> キーワード:ライトトラップ、コガタイエカ、季節消長調査、連日調査、一致限界
収録刊行物
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- 日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
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日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集 58 (0), 14-14, 2006
日本衛生動物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680598784384
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- NII論文ID
- 130006982117
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可