沖縄本島のミナミネズミマダニからの紅斑熱群リケッチア分離例

書誌事項

タイトル別名
  • Isolation of spotted fever group rickettsiae from <I>Ixodes granulatus</I> ticks in Okinawajima Island

説明

2004年10月と2005年1月に,沖縄本島で捕獲した家鼠類と食虫類に寄生していたミナミネズミマダニから培養細胞を用いてリケッチアの分離を試み,紅斑熱群リケッチア5株を分離した.日本国内においては,これまでに4属9種のマダニ類から日本紅斑熱病原体Rickettsia japonicaRickettsia helveticaなど4種(あるいは5種)の紅斑熱群リケッチアが分離されている.沖縄本島においても,タカサゴキララマダニから紅斑熱群の不明種Rickettsia sp. ATタイプの分離例があるが,日本産ミナミネズミマダニからはこれが最初の分離例となる.今回の分離株は,国内の既知種に該当するものがなく,タイ国のTT-118株やオーストラリアのFlinders Island spotted fever病原体のRickettsia honeiかその近縁種と推定された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680598987520
  • NII論文ID
    130006982418
  • DOI
    10.11536/jsmez.57.0.52.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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