認知症高齢者に対する作業効果の検証
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- 中務 欽章
- 緑ヶ丘保養園
書誌事項
- タイトル別名
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- 創作作業の可能性
- 公開日
- 2005
- DOI
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- 10.11496/kyushuptot.2005.0.76.0
- 公開者
- 九州理学療法士・作業療法士合同学会
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説明
【はじめに】<BR> 認知症高齢者ケアの現場では手工芸、特にその中でも貼り絵、色塗りなどの創作作業をリハビリテーション(以下リハビリ)として実施している。しかし、認知症が進行していくとこのようなリハビリは治療的な「機能改善」というより「機能維持」という少々曖昧で消極的な意味合いで用いられているように感じる。今回私達は認知症高齢者に対しリハビリ(創作作業)を強化することで、一旦低下した脳機能が回復し、その人の生活へどのように影響するかという作業効果の検証を行うことにした。<BR>【対象・方法】<BR> 対象者は当院入院患者で、MMSは平均12.5点と重度の認知症であるが、簡単な創作作業(紙玉丸め)が遂行可能な男女混合10名。出来上がった紙玉と、それによって作られた絵画作品をテーブル中央に提示し、自分たちの作業が何につながるかを常に確認できる環境の中で作業を行った。期間は3ヶ月間、30分間の作業を毎日(月から金)行う。評価はMMS、独自に作成し認知的側面から見た作業遂行能力評価表、DFDL(認知症高齢者の日常生活機能評価尺度)の3つを継時に実施する。<BR>【経過】<BR> MMSの点数が高い対象者達は、作業遂行能力評価表の項目(思考、短期記憶、作業記憶、意欲、集中力、コミュニケーション)のすべてにおいて、高い水準を維持しながら作業を行っていた。ただ作業に従うだけでなく、作業成果を積極的にフィードバックしたり、自ら作業に変化をつけ上手に仕上げようとするなど、作業遂行による成長が見られている。一方、MMSの点数の低い対象者達は作業遂行能力評価表の項目、特に思考、短期記憶、作業記憶の面でつまずきがあり、上手く作業を実施できない状況が続いている。本研究は開始2ケ月で、現在経過を追っている。<BR>【考察】<BR> 今回、創作作業(紙玉丸め)を、ある一定の作業量を確保し、作業に必要な認知機能を駆使できる目的のある作業(リハビリ)として実施した。しかし、実際は認知機能が十分に駆使できない重度の認知症高齢者にとっては、作業を強化しても効果として引き出せていない状況である。これは意味のある作業として捉えることができず、無目的に手指を動かすことに近い作業では十分な脳の活性化や成長につながらないことが示唆される。逆に効果として現れている症例との関わりで共通しているのは十分なコミュニケーションの交流であった。作業が遂行できるだけではなく、作業を介した積極的なコミュニケーションが可能なことが作業への価値、取り組む気持ち、さらに脳の活性化に大きく影響していると考えられる。<BR> 創作作業が認知症高齢者へ純粋に楽しみや癒しを与えるだけでなく、科学としての有効性を探求していきたい。
収録刊行物
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- 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌
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九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2005 (0), 76-76, 2005
九州理学療法士・作業療法士合同学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680600406528
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- NII論文ID
- 130006983942
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- ISSN
- 24238899
- 09152032
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可