漸増運動負荷試験(CPX)でのランプ負荷設定方法について
書誌事項
- タイトル別名
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- ~低負荷設定への試み~
- 公開日
- 2011
- DOI
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- 10.11496/kyushuptot.2011.0.54.0
- 公開者
- 九州理学療法士・作業療法士合同学会
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説明
【目的】<BR> 漸増運動負荷試験(以下CPX)の際ランプ負荷量の決定には、Wassermanらの提唱する予測最大酸素摂取量から算出する方法(以下従来法)が多く利用されている。第1報では健常者を対象に負荷強度の比較を行い、低負荷での負荷量設定の必要性が示唆された。今回は心疾患患者を対象に従来法より低負荷でのCPXを実施し、生理反応とその妥当性について比較・検討した。<BR>【対象と方法】<BR> 対象は当院入院中であった心疾患患者10名(急性冠症候群:9名、大動脈弁狭窄:1名、平均年齢63.3±8.6歳)とした。対象者を従来法での負荷群(標準負荷群:5名)と10watt負荷群(低負荷群:5名)に分類しCPXを実施した。測定項目はATまでの到達時間、仕事率(WR:watt)、体重1kgあたりの酸素摂取量(VO2/W)、分時換気量(VE)とし、測定結果から酸素摂取量-運動強度関係(ΔVO2/ΔWR)を求めた。各測定項目における2群間の比較にはマンホイットニーU検定を行い、負荷強度と基礎情報(年齢、身長、体重、BMI)との相関をピアソンの相関係数から求めた。すべての検定はP<0.05を有意とした。<BR>【結果】<BR> 低負荷群の負荷量は、従来法との差4.0±1.65watt、推定誤差率-27.6±8.81%となった。測定項目においては、WR、VO2、VEには2群間に有意な違いは認められなかったが、ATまでの運動経過時間が標準負荷群145.2±36.3(秒)に対し低負荷群228.6±36.6(秒)と有意に延長した(p<0.05)。また年齢とランプ負荷量との間にr=-0.66と有意な相関が認められた(p<0.05)。<BR>【考察・まとめ】<BR> 今回の低負荷群の負荷量設定は、年齢などの基礎情報や病態から考慮し一律10watt負荷と設定した。結果的に低負荷群は従来法に比べ負荷量が4watt程度少なく、30%程度の誤差率となり年齢との間に相関が認められた。測定項目については、ATまでの経過時間に有意差が認められた。<BR> 従来法での負荷量設定では、予測最大酸素摂取量を利用しているために、実際の最大酸素摂取量と間に推定誤差が生じることが述べられている。Daviesは、最大酸素摂取量を±15%以内の正確さで評価したいなら、それを実測する以外に手はないとしている。このため今回低負荷群は従来法に比べ30%程度負荷量が低下していたものの、測定値は従来法との間で差がなく、低負荷による影響が少なかったものと考えられる。また低負荷群はATまでの経過時間が従来法より延長した。これらの結果は実際の検査場面において各パラメータの変化が緩やかになることに繋がり、正確なデータ管理や検査の際のリスク管理で優位となることが考えられる。また最大酸素摂取量の予測には、性と年齢などが重要な因子と挙げられている。今回の研究からも、ランプ負荷量を設定する際には、年齢などの基礎情報や病態から判断し、予測値に対し低負荷となる負荷量設定の有効性が示された。
収録刊行物
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- 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌
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九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2011 (0), 54-54, 2011
九州理学療法士・作業療法士合同学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680601623552
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- NII論文ID
- 130006985128
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- ISSN
- 24238899
- 09152032
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可

