脳卒中片麻痺患者の麻痺側下肢荷重訓練の効果

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  • 一症例における治療効果を通して

抄録

【はじめに】私達PTは、歩行を阻害している因子を症例ごとに細かく分析し治療を行い、より効率的な歩行を学習させていく。しかし、我々の治療時間は制限があり、一日の残り時間の姿勢運動管理によっては治療効果の持続性に影響が及ぶ。今回、CVA患者の治療時間外の麻痺側荷重自主訓練が歩行にどのような影響を及ぼすかを紹介する。【症例紹介】59歳、女性。診断名は脳出血(視床出血)。MRI所見では右視床全般に出血層、脳室穿破が認められた。本研究時の状態は、歩行は一本杖・装具(プラスッチックAFO)使用にて室内自立。裸側歩行時においては、遊脚期麻痺側の分回し・下肢内転及び立脚期麻痺側の体幹骨盤後方回旋・股関節屈曲・反張膝が認められた。【研究手順およびエチュードボー訓練】まずPTが40分の治療を行った。その後20分間、日立機電工業の立位練習器エチュードボーを用い麻痺側下肢支持にて非麻痺側下肢振り出し動作を繰り返し行う訓練を行った。この過程を3日間繰り返し、エチュードボー訓練の前後に動作解析装置による歩行分析を行った。【結果】1日目・2日目・3日目の訓練前後と経て麻痺側立脚後期前方床反力最大値・麻痺側立脚後期鉛直床反力最大値・麻痺側踵離地時股関節屈曲モーメーントの値が増し正常に近づく改善方向へ変化していった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680602097920
  • NII論文ID
    130006985599
  • DOI
    10.11496/kyushuptot.2002.0.15.0
  • ISSN
    24238899
    09152032
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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