創薬に向けた既存薬の動態特性分析

書誌事項

公開日
2003
DOI
  • 10.14896/jssxmeeting.18.0.216.0
公開者
一般社団法人 日本薬物動態学会

説明

目的】薬物の体内動態は吸収・分布・代謝・排泄からなっている。これら個々のパラメータの特性や変動因子を明らかにすることは、ヒトにおける薬を創出する際に極めて重要である。我々は既存薬の薬物動態パラメータの基本統計量を求め、さらに多変量解析を行い、動態特性について考察を加えたので報告する。【方法】Goodman&Gilmanの薬理書第10版に記載されている162薬物のヒトにおける薬物動態パラメータを収集した。吸収率(Fa)、肝固有クリアランス、蛋白結合、吸収速度定数(ka)、分布容積、腎クリアランスを非結合型のパラメータに変換し、因子分析、クラスター分析を行った。【結果・考察】因子分析の結果、因子1(寄与率35%)は、代謝、分布、蛋白結合に寄与し、脂溶性と考えられた。因子2(寄与率11%)は腎および肝クリアランスに大きく寄与し、吸収率にも負に寄与することから、体内から排出方向に働く因子と考えられ、排出トランスポーターが寄与していると考えられた。因子3(寄与率11%)は吸収に大きく寄与するが他のパラメータに関与しないため、実体は不明である。薬物を薬物動態パラメータによりクラスター分析を行った。低バイオアベイラビリティ(BA)と高 BAの薬物は別の集合として分類された。BAにはFaよりもkaが重要であることが示された。小腸代謝が示唆されている薬物もあるクラスターに分類された。CYP3A基質は肝固有クリアランスの大きさにより分類されたが、P-gp基質は特に明確に分類されなかった。BAの低い薬物がある特定のクラスターに分類されたことから、BAの高い薬物の特性がより明確化され、その特性を目指すための評価法とクライテリアが設定可能と考えられた。その評価法とクライテリアも併せて発表したい。

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680602929408
  • NII論文ID
    130006986322
  • DOI
    10.14896/jssxmeeting.18.0.216.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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