入学予定者に対する「入学前講義」の効果について
書誌事項
- タイトル別名
-
- OSA_II_とアンケート調査を用いての考察
- 公開日
- 2010
- DOI
-
- 10.11496/kyushuptot.2010.0.237.0
- 公開者
- 九州理学療法士・作業療法士合同学会
この論文をさがす
説明
【はじめに】<BR>当学院では、高校推薦よりの学生が6割以上を占め、約半年前に入学が決定する。そうした中、入学までの期間に、入学後の学習のイメージをつくり、PT・OTに成りたいという志を持続させる為の関わりが必要と考え、施設見学を含む3回の「入学前講義」を実施した。この講義の効果を検討するため、講義前後に、作業に関する自己評価(以下OSA_II_)を実施し、終了時のアンケート調査結果を踏まえて講義の効果を考察した。<BR>【方法】<BR>3回の「入学前講義」に参加し、本研究の主旨を説明し同意が得られた者で、OSA_II_を講義前後で実施できた学生55名の結果に対して、有能性と価値の評定を素点化し、遂行1~11(11問)・習慣化12~16(5問)・意志17~21(5問)の設問の素点を合計した各得点の中央値において、比較検討を行った。統計処理は、wilcoxsonの符号付き順位検定を用いて分析を行なった。加えて、その結果を踏まえて、アンケート調査の内容より、どの様な関わりが変化を及ぼしたのかを考察した。<BR>【結果】<BR>OSA_II_講義前後の、意志、習慣化、遂行の素点合計の中央値は、有能性・価値尺度のすべての項目で講義後が、低値を示し、意志・遂行の有能感については、有意差が認められた。(P<0.05) アンケート集計では、「入学前講義はPT・OTを目指す上で役にたったか?」の質問では、「意味があった。」「とても意味があった。」の回答が、全体の90%を占めていた上で、「どの内容が役に立ったか(複数回答)」の質問では、69%の学生が運動機能学講義、58%の学生が現場のPT・OTと接したこと・49%の学生が施設見学を、役に立った内容と答えていた。「参加しての感想(複数回答)」では、「むずかしさを感じた」40%「頑張らなくてはならない」25%の感想が上位を占めていた。<BR>【考察】<BR>講義前後のOSA_II_の比較検討で、意志と遂行の有能性に低下が認められたが、このことは、本講義が、意志と遂行の作業有能感を、妥当な方向に修正を及ぼした事を裏付ける結果であると考える。アンケート結果の感想においても「むずかしさを感じた」40%「頑張らなくてはならない」25%など課題的な感想を述べた学生が上位を占め、「PT・OTに成ることは自分が思っていたより大変なことで、頑張らなくてはならない」という現実感を与える機会をもたらし、自己の高すぎた有能感を見直す機会を与えたことが伺える。また、その講義内容において、学内での講義以外に、現場の施設見学・現場のPT・OTと接したことが、役に立ったと答えた学生が多かったことは、臨床現場でのさまざまな対人交流の機会提供が、その修正に大きく影響したことも予測できる結果であると考える。
収録刊行物
-
- 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌
-
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2010 (0), 237-237, 2010
九州理学療法士・作業療法士合同学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680603050752
-
- NII論文ID
- 130006986432
-
- ISSN
- 24238899
- 09152032
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可

