シロイヌナズナ<I>cop1-6</I> 突然変異体における花成誘導機構の解析

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タイトル別名
  • Analysis of the Mechanism of Floral Induction in <I>cop1-6</I>

抄録

花成は植物にとって重要な現象であり、様々な内的及び外的要因に影響を受ける。光は花成誘導の重要因子であり、多くの花成関与遺伝子が光情報による花成誘導経路に存在する。<br> cop1 は暗黒下で光形態形成する突然変異体として単離され、その弱いアリルであるcop1-6 突然変異体は花成において日長非感受性を示し、長日、短日条件共に花成が促進する。そこで、COP1 遺伝子の花成における影響を調べるために、cop1-6 と花成遅延突然変異体cry2、gi、co、ld の二重変異体を作成し、連続光照射下、短日条件下での花成について解析を行った。すべてのcop1-6 二重変異体がcop1-6 と同様に日長非感受性を示した。cry2-1 cop1-6 を除くすべての二重変異体がcop1-6 に比べ花成遅延を示したが、cry2-1 変異による花成遅延はcop1-6 変異によりほぼ完全に抑制された。このことから、CRY2COP1 を介して花成に関与している可能性が示唆された。また、gi-2 cop1-6gi-2 の花成遅延率がほぼ同じであるにもかかわらず、co-1 cop1-6co-1 と比較して、著しく花成遅延率が増加した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680605055360
  • NII論文ID
    130006988684
  • DOI
    10.14841/jspp.2004.0.173.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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