クラミドモナスの情報伝達因子-青色光とcAMPの役割について
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- 神谷 明男
- 帝京大・薬
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Blue light and cAMP on Proton extrusion in a Chlamydomonas reinhardtii
抄録
近紫外光と青色光(以下青色光と略)は植物・菌類の生殖・分化・生育・運動・方向性など多くの過程をコントロールすることが報告されている。クロレラ・クラミドモナスでは硝酸、アミノ酸などがプロトン共輸送で細胞内に取り込まれる過程に、青色光受容体が関与する。セカンド・メッセンジャーのcAMPがクラミドモナスの配偶子形成に関与することが報告されている。硝酸・アミノ酸を窒素源としてプロトン放出とcAMP、配偶子形成の関係をクラミドモナス野生株(CC125)、鞭毛欠損株137C/477/478/479)で検討した。<br> アンモニアで培養したCC125、鞭毛欠損株ともにプロトン放出に対してcAMPの影響は認められなかった。これに対して、proton-symportで取り込まれるグリシン、硝酸で培養した上記の細胞ではcAMP添加による顕著なプロトン放出現象が暗中で認められた。 cAMPはその合成・分解の早い回転を利用して情報を伝達することが知られている。cAMPの分解酵素Phosphodiesteraseの阻害剤Isobutylmethylxanthine(IBMX)存在下でcAMPの蓄積がクラミドモナスで報告されている。そこでIBMX添加によるプロトン放出を検討した結果、この現象が5-10分程度持続して認められた。これらの結果はクラミドモナスのプロトン放出系は光(青色光)だけでなく、cAMPによっても調節されることを示唆する。
収録刊行物
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- 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
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日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 613-613, 2005
日本植物生理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680605310592
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- NII論文ID
- 130006988988
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可