クロロフィル蛍光寿命イメージングによるステート遷移の可視化
書誌事項
- タイトル別名
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- Live imaging of State Transitions by Fluorescence Lifetime Imaging Microscopy
説明
光環境の変化やストレスによって、光化学系Iと光化学系IIの励起状態の均衡が崩れた際、植物は集光アンテナタンパク質の配置換えによって、エネルギー分配を最適化している(ステート遷移)。これまでに我々は単細胞緑藻クラミドモナスを用いた生化学的解析によって、ステート遷移時の光化学系タンパク質の構造変化を明らかにしてきた。しかし、細胞内で同様の構造変化が起きているという直接的な証拠はまだない。そこで本研究では、クロロフィル自家蛍光の蛍光寿命イメージング(FLIM)という新しい技術を用いて、ステート遷移によるタンパク質超複合体の構造変化をリアルタイムで可視化することを試みた。まず、顕微鏡下におけるステート遷移の誘導法を確立し、更に生きているクラミドモナス細胞の経時的FLIM解析の為のデータ取得条件を最適化した。確立したFLIM測定により、生きた野生株細胞におけるステート遷移の可視化に初めて成功した。本発表では、変異株のFLIM測定結果を含め、最新のデータを報告する。
収録刊行物
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- 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
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日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0502-0502, 2009
日本植物生理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680606889984
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- NII論文ID
- 130006990769
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可