ネパールとタイとインドのアッサムモンキーの調査地
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- 小川 秀司
- 中京大・国際教養
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- CHALISE Mukesh Kumar
- Department of Zoology, Tribhuvan University
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- MALAIVIJITNOND Suchinda
- Faculty of Science, Chulalongkorn University
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- BAWRI Mayur
- Department of Zoology, Gauhati University
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- 濱田 穣
- 京大・霊長研
書誌事項
- タイトル別名
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- Study sites of <i>Macaca assamensis</i> in Nepal, Thailand, and India
抄録
アッサムモンキー(Macaca assamensis)を直接観察できる場所の内、これまでに小川が訪れた事のある幾つかの調査地について紹介する。(1)ネパールでは、カトマンドゥー近郊のShivapuri-Nagarjun国立公園西部のNagarjun地域(北緯27°44′、東経85°17′、高度1300~2093m)に複数群のアッサムモンキーが生息しており、歩道を行動域に含む群れの個体はある程度人慣れしている。またその内の1群は軍隊の出す残飯によって餌付けされており、2015年現在小川らによって全オトナが個体識別されて観察されている。(2)タイでは、北部チェンライにあるWat Tham Pla(Tham Pla寺院)(北緯20°20′、東経99°51′、高度843m)で、4群が観光客や地元の人によって餌付けされており、少なくとも2008年から2012年にかけては小川らによって全オトナが個体識別され観察されていた。またタイ中央部ピサヌロークにあるWat Tham Pha Tha Pol(Tham Pha Tha Pol寺院)(北緯16°31′、東経100°40′、高度54m)でも、観光客等によって餌付けされた群れがあり、容易に観察が可能である。(3)インドでは、ゴアルパラのTukreshwari寺院(北緯26°03′、東経90°387′、高度34-約100m)で1~2群が餌付けされており、研究者によって観察されていた時期がある。マカク属の一部の種に比べるとアッサムモンキーの行動や生態の調査はこれまであまり進んでこなかったが、生息環境の異なる複数の地域で現地調査が可能であり進行中である。
収録刊行物
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- 霊長類研究 Supplement
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霊長類研究 Supplement 31 (0), 80-81, 2015
日本霊長類学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680611752064
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- NII論文ID
- 130005485770
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可