B-31 グループウェアによる実践的なプロジェクト管理技法 : 統合プロジェクト管理ツールを用いて
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- 福田 祥久
- 日本アイ・ビー・エム株式会社
書誌事項
- タイトル別名
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- Effective Project Management Methodologies by using Groupware in IT Projects : By using Consolidated Project Management Tool
説明
プロジェクトは定められた期間, コスト, 品質で成果物を完成させお客様へ納品しなければならないが, プロジェクトを計画通りに実行し完了することはなかなか難しいところがある. 難しさの原因・要因は, 例えば計画プロセスの不確定要素や, 実行プロセスでの予測出来ないリスクの発生等いろいろある. それでは, プロジェクトを計画通りに実践するためにはどうしたらよいのであろうか. 最も有効な解決策は, PMが各プロセスにおいて正確な(精度の高い)情報に基づいて適時・適確な意思決定を行い, プロジェクト管理を実践することである. プロジェクトを成功裡にC/Oさせるためには, プロジェクト開始時に緻密に練られたプロジェクト計画書に基づき, 各局面において管理を厳密に実施し, 発生している問題や発生が予測される問題に対して迅速にアクションを策定し, 実施, 解決していく必要がある. いかに問題が小さなうちに問題を問題として認識して解決していくことが, 地道なことであるが成功への大きな鍵となる. このためには, PM以下の管理者が常に最新のプロジェクト状況をタイムリーかつ正確な情報を基に把握していなければならない. また, 把握するためには有用なプロジェクト管理としての仕掛けが必要となる. しかし, 現実にはプロジェクト状況を簡単に把握する仕組がない場合が多く, 開発規模が大きくなるに従って多大なワークロードがかかり過ぎ, 本来かけるべき問題解決へ十分な時間とワークロードがかけられないという事態が発生している. そこで, この様な問題を解決するための方法論として実践的なプロジェクト管理技法を確立し, またその仕組みとして, 進捗管理, 問題管理, 変更管理を中心とした統合プロジェクト管理ツールCPMT (CPMT: Consolidated Project Management Tool)を構築し, プロジェクトの円滑な管理・運営を行ってきた. この仕組みへはIBMだけではなく, お客様, 協力会社にも参画してもらい, 共通認識を持つためのコミュニケーション・ツールの位置付けを含め実践的かつ効果的なPMISとして活用している. これから, 初めてプロジェクト管理を経験される方や, 既にPMとして活躍されている方で則に役立つ管理技法とPMISを探している方へ最適な解決策を示すものである.
収録刊行物
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- プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
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プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集 2000.Spring (0), 125-130, 2000
プロジェクトマネジメント学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680616254464
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- NII論文ID
- 110003745090
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可