炭素線局所一回照射によるマウス固形腫瘍誘発
書誌事項
- タイトル別名
-
- Induction of solid tumors in mice after local single irradiation with carbon ions
説明
我々は今までにマウス下肢腫瘍誘発に関する炭素線分割照射RBEが2.9であると報告している(J.Radiat.Res., 46,185-190,2005)。また、全身一回照射の他報告と異なり、線量効果が線形となり、釣り鐘形状を示さなかった。本論文では、同じエンドポイントを用いて炭素線一回照射による線量効果とRBEについて報告する。C3H雌マウス1650匹を用いた。290MeV/u炭素線拡大ブラッグピークおよびセシウムγ線の40Gy照射までは腫瘍誘発が増大したが、それ以上の線量になるとピークからの下降が見られた。20%腫瘍誘発率をもたらす線量を比較することにより得た炭素線RBEは、LET 15,45そして75keV/μmにて,それぞれ1.0、1.2そして1.9であった。興味あることに、誘発最高頻度は線質により異なり、15keV/μm炭素線における最高頻度の方がγ線における最高頻度よりも低かったことである。これは、低LET炭素線がγ線よりも危険度が低い可能性のあることを示唆している。
収録刊行物
-
- 日本放射線影響学会大会講演要旨集
-
日本放射線影響学会大会講演要旨集 2006 (0), 289-289, 2006
一般社団法人 日本放射線影響学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680616417408
-
- NII論文ID
- 130006999551
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可