2405 日立製作所半導体事業部における製品開発プロセス改革の事例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Product Development Process Improvement at Hitachi Ltd, . Semiconductor and Integrated Circuit Division

説明

1999年下期から2年間, 日立製作所半導体事業部(2003年4月より, 株式会社ルネサステクノロジ)において業務改革が行われた。この改革の中でプロジェクト管理の組織的導入が進められた。課題には制度作りに加えその導入があり, これを乗り越えるための考え方が重要となった。改革前の実態としては, 顧客対応を優先するあまり上流工程で検討が不十分となり, その結果として設計仕損(試作品の作り直し)が生じて開発が遅延する場合が見られる状況であった。その原因を調査すると, (1)上流工程で為すべきことが決められていない, (2)為すべきことが確実に為される業務の仕組みが無い, (3)設計者が付帯業務に時間を取られている, という要因が浮上した。そこで, (1)標準開発手順の制定, (2)標準開発手順を支援するITシステムの整備, (3)組織的支援体制の整備, という施策を実施した。その結果, 新製品開発プロジェクトでの標準開発手順適用率は100%を達成した。これにより, 赤字の製品開発プロジェクト数は80%減少し, 仕損回数は29%減少し, 設計者の本来業務従事率は55%から80%まで向上した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680617919872
  • NII論文ID
    110003744946
  • DOI
    10.14914/spm.2003.autumn.0_223
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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