スキャン点群を用いたワイヤー構造の再構成

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タイトル別名
  • Reconstruction of Wire Structure from Scanned Point Cloud

抄録

本研究では表面スキャン点群を入力として、ワイヤーのような細い素材で構成された構造物を再構成する手法を提案する.一般的な構造物の場合、入力の表面点群から構造物の表面形状を再構成するが、ワイヤーのような構造物の場合、構造物の表面情報をスキャナでもれなく取得できることは稀であるため、一般的な構造物と同じ手法では再構成がうまくいかない.そのため本研究では、入力点群から構造物の形状を表現する線分を抽出するという手法をワイヤー構造物の再構成手法として提案する.当手法では、初めにドロネー分割を用いて全ての入力点を線分で結び、結んだ線分の統合を終端条件に達するまで繰り返すことで構造物の形状を抽出する.形状を保存する線分を抽出するために、線分を統合する過程において各入力点の密度関数の値を参照している.また再構成の精度の向上のために、抽出した線分の位置の最適化を行っている.当手法の出力は線分の組み合わせであり、ワイヤー形状の構造物を表現するという目的においては一般的な再構成手法より適していると言える.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680630829824
  • NII論文ID
    130004661458
  • DOI
    10.11522/pscjspe.2013a.0.851.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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