ミニブタを用いた特殊毒性試験―皮膚感作性試験、光毒性試験、皮膚光感作性試験―

書誌事項

タイトル別名
  • Specialty toxicity study in miniature pigs-Skin sensitization study, Phototoxicity study and Skin photosensitization study-

説明

【目的】先の本学術集会において、NIBS系ミニブタ及びGottingen系ミニブタを用いた皮膚累積刺激性の検討を行い、ミニブタの有用性について報告した。今回はGottingen系ミニブタを用いて皮膚感作性試験、光毒性試験、皮膚光感作性試験を行い、その反応性をモルモットと比較検討した。 【方法】Gottingen系ミニブタ(n=3)を用い、皮膚感作性試験ではMaximization Testにより2,4-Dinitrochlorobenzene(以下 DNCB)の誘発による皮膚反応の有無を観察した。光毒性試験では森川らの方法に従い、8-methoxypsoralen(以下8-MOP)の塗布による皮膚反応の有無を観察した。皮膚光感作性試験ではAdjuvant and Strip Testにより3,3',4',5-tetrachlorosalicylanilide (以下TCSA) の誘発による皮膚反応の有無を観察した。また、これらの皮膚反応をモルモットの結果と比較した。 【結果】皮膚感作性試験では、ミニブタの皮膚反応はモルモットに比してやや強い反応を示す傾向がみられた。光毒性試験及び皮膚光感作性試験では照射後24時間ではやや弱い反応を示すものの時間の経過とともに強くなっていく傾向がみられた。光毒性試験及び皮膚光感作性試験とも平均評点はモルモットの場合とほぼ同様であったが、出現パターンに違いが認められた。 【まとめ】ミニブタを用いて皮膚感作性試験、光毒性試験及び皮膚光感作性試験を行ったところ、確実な反応性を示すことが認められた。ミニブタとモルモットの反応性はいずれの試験においても強弱や出現パターンに多少の差異が認められた。今後、NIBS系ミニブタや他剤での反応性を比較することでヒトへの外挿性を究めていく予定である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680634393600
  • NII論文ID
    130007003008
  • DOI
    10.14869/toxp.38.0.20089.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ