Examination of test conditions for the subcutaneous irritatio study in rabbits

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  • ウサギにおける皮下刺激性試験の試験条件の検討

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ウサギにおける皮下刺激性試験の試験条件の検討 ○ 松岡哲也1),原 琢磨1),若林けい1),神田 睦1),山下 巧2), 原 和久2) 1)ボゾリサーチセンター・函南研究所,2)日本化薬株式会社・医薬研究所 [目的] 医薬品の安全性試験における局所刺激性試験では、臨床適用経路が皮下投与においても落合らの方法によるウサギ外側広筋での筋肉内刺激性評価が多く行われており、皮下組織での評価は背部、腹部あるいは耳介について少数の報告に留まっている。そこで今回、皮下組織での刺激性評価の試験条件を検討するため、背部、腹部及び耳介皮下における刺激性の差をヒトへの外挿性を含めて検討したので報告する。[方法] 日本白色種雌ウサギ(16~19週齢)を用いて背部、腹部及び耳介皮下に5 mg/mLのエバンスブルーを0.1 mL投与し、投与物質の拡散性を比較した。耳介皮下については、ヒトで明確な局所障害性が確認されている2 mg/mLのドキソルビシン塩酸塩(DXR)を0.1、0.5及び1.0 mL投与し、経時的な肉眼観察及び障害領域の計測により投与容量と刺激性の程度との関連性を調べた。現在、背部、腹部及び耳介皮下に2 mg/mLのDXRを0.1 mL投与し、投与部位における刺激性の差を肉眼観察及び病理組織学検査により、ヒトへの外挿性において投与部位の有用性を比較している。[結果・考察] 投与物質の拡散性は耳介が小さく、個体差も小さかった。拡散面積は耳介と比べ腹部では約4~6倍、背部では約8~18倍であり、腹部及び背部では個体差が認められた。耳介皮下における投与容量の比較では、1 mLは耳介全域に広がる強度の刺激性を認め、0.5及び0.1 mLは肉眼観察に明らかな差を認めなかったが、0.1 mLの障害領域は0.5 mLの約1/2であった。現在確認している投与部位における刺激性の差の比較をもとに、ヒトへの外挿性を含めた投与部位の有用性を考察する。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680634562944
  • NII Article ID
    130007003064
  • DOI
    10.14869/toxp.35.0.242.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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