Investigation of usability in vascular irritation study by infusion method in rabbit

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  • 持続注入法によるウサギ血管局所刺激性試験の有用性

Description

【目的】静脈内投与製剤の血管局所刺激性は臨床開発において安全性評価の重要な指標のひとつである。種々のin vivo及びin vitro評価 のうち,本検討では血管局所刺激性を判別するためにより検出が高く臨床でのリスクを評価できる試験系を確立することを目的として 持続注入法による条件設定を行いその系の妥当性を検討した。また,従来の貯留法との比較も行った。<BR> 【方法】ウサギ(Kbl: JW,雄)を用い両試験法を実施した。貯留法は府川らの方法に従い,耳介後静脈に0.05mLの液量で3分間貯留させ それを7日間続けた。持続注入法は,同じく耳介後静脈から50mLの液量を30分かけて静脈内投与し,3日間反復投与した。評価対象 としては臨床で刺激性が懸念されている製剤(陽性対照)及び刺激性が少ない製剤(陰性対照)を用い,本試験系の妥当性を検討した。両 試験法ともに耳介投与局所の病理組織検査を行いその傷害の程度から刺激性を判断した。持続注入法については,投与部位から心臓側 に1,2,3cmはなれた血管及びその周囲の組織検査を行いその所見(細胞浸潤,出血,浮腫,血管内皮の剥離,血栓)とグレードから スコア付けを行い,刺激性の強さを表した。<BR> 【結果・考察】上記の条件で持続注入法の妥当性を検討したところ,陽性対照と陰性対照で刺激性の差が認められ刺激性を評価する系と して適していることが確認された。また貯留法に比べて持続注入法では刺激性の程度がより強く認められた。以上のことから持続注入 法では貯留法より血管局所刺激性の検出度が高く,本法は開発初期での血管局所刺激性についてのスクリーニングにも有効であると考 えられる。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680635486848
  • NII Article ID
    130007003713
  • DOI
    10.14869/toxp.37.0.220.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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