醗酵バガッセ(サトウキビ由来新食物繊維)のメタボリックシンドローム予防素材とし ての研究開発

書誌事項

タイトル別名
  • Reserch and development of fermented bagasse (dietary fiber of new materials from sugar cane); As aprevention of metabolic syndrome

説明

〔目的〕サトウキビ由来のバガスは食物繊維を多量に含む有用な未利用資源である。我々は,バガスを爆砕発酵処理することにより不溶 性食物繊維と水溶性食物繊維を含有する食物繊維素材として沖縄産サトウキビ由来新食物繊維(醗酵バガッセ)を開発した。本研究では, ヒトにおける腸内環境改善効果,メタボリックシンドローム予防効果の検討を行った。〔方法及び結果〕予備的にボランティア6名を対 象として醗酵バガッセ摂取試験を行い,便中の腸内細菌数,アンモニア,有機酸の測定値に基づいて,有効摂取量を10g/日とした。 次に63名のボランティアに対して醗酵バガッセ摂取試験を行い,QOL調査,血液生化学検査および尿中8OHdG測定を行った。その結 果,便量の増加,便秘の改善,便性の改善など有意にQOL改善効果が認められ,さらに血糖値上昇抑制効果,中性脂肪上昇抑制などメ タボリックシンドローム予防効果を有することが証明された。また,ヒト体内での抗酸化マーカーである尿中8-OHdGは,醗酵バガッ セを摂取することで有意に低下しており,体内での酸化ストレス軽減にも効果を示すことが明らかとなった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680635488256
  • NII論文ID
    130007003715
  • DOI
    10.14869/toxp.37.0.22.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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