Detection of antibody-producing cells by the enzyme linked immunospot(ELISPOT) assay

Bibliographic Information

Other Title
  • ELISPOT法を用いた抗体産生細胞の検出

Description

T細胞依存性抗体産生試験には、直接抗体産生細胞を検出するPFC(plaque-forming cell)アッセイあるいは血清抗体価を測定するELISA法が一般的である。今回、我々はELISA法の原理を用いて抗体産生細胞数を算定するELISPOT法について検討したので報告する。<BR> 【方法】動物は10週齢のCrl:CD(SD)系雄性ラット、T細胞依存性抗原としてヒツジ赤血球(SRBC)を用い、抗体産生の評価指標にIgMを測定した。無菌的に調製したSRBC(2x108個/ml) 0.5mlを尾静脈より投与してラットを感作した。生理食塩液投与群を対照とした。4日後剖検し、脾細胞浮遊液を作成し、溶血剤で赤血球を除去した後、5%FCS-RPMI培地で5x10 5,1x10 6, 2x10 6 /mlに調製した。SRBCをコーティングした96wellのELISAプレートに各濃度の脾細胞浮遊液を100μlずつ加え、37 oC、5%CO 2インキュベーターで4時間培養した。培養後、PBS洗浄で細胞を除去し、酵素標識した抗ラットIgM抗体を各wellに添加し、2時間インキュベートした。洗浄後、基質を入れ、10~30分反応後、水洗し,spotを計数した。wellあたりのspot数から10 6脾臓細胞あたりのspot数を計算した。<BR> 【結果】SRBC免疫したラットでは10 5脾臓細胞を入れたwellで100~200のspotが測定された。対照群ではspotは観察されなかった。<BR> 【考察】ELISPOTによる抗体産生細胞の検出法はPFCアッセイに比べ操作が簡単、且つ感度が高く、またELISA法と比べても、コーティングしたwellに血清の代わりに細胞を加えて培養するために、直接抗体産生細胞数が検出できる。更に適切な脾臓細胞濃度を使うことにより、特異性の高いアッセイが可能である。免疫毒性試験における、抗体産生試験にELISPOT法を用いることも可能と考えられる。

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680636299008
  • NII Article ID
    130007004302
  • DOI
    10.14869/toxp.34.0.5045.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

Report a problem

Back to top