肝毒性評価におけるヒト肝細胞スフェロイド培養法の有用性検討(1)

  • 長井 大地
    日本化薬株式会社 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 大辻 摩希子
    エーザイ株式会社 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 柿木 基治
    エーザイ株式会社 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 片木 淳
    小野薬品工業株式会社 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 松本 範人
    小野薬品工業株式会社 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 金田 信也
    株式会社大塚製薬工場 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 吉岡 祐一郎
    株式会社大塚製薬工場 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 井上 由紀子
    株式会社三和化学研究所 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 岩井 久和
    株式会社三和化学研究所 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 長尾 卓也
    株式会社住化分析センター 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 池谷 武志
    株式会社トランスパレント 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 小関 恵美子
    株式会社トランスパレント 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 城村 友子
    株式会社トランスパレント 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 田中 翔
    財団法人 食品農医薬品安全性評価センター 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 八尋 寛司
    STEMバイオメソッド株式会社 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 田村 朋子
    STEMバイオメソッド株式会社 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 上田 忠佳
    DSファーマバイオメディカル株式会社 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 内藤 一史
    日本チャールス・リバー株式会社 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 和田 一輝
    日本ベクトン・ディッキンソン株式会社 安全性評価研究会 スフェロイド分科会
  • 王鞍 孝子
    丸石製薬株式会社 安全性評価研究会 スフェロイド分科会

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of the usability of spheroid culture system using human hepatocytes for hepatotoxicity evaluation (1)

説明

【目的】培養肝細胞を用いた肝毒性評価は有用な試験系であるが,肝臓の有する代謝機能を維持した状態での長期間培養は困難であった.このため従来の単層培養法では,毒性検出のために高濃度の化合物曝露が必要,あるいは,代謝活性化による毒性検出が不十分,などの必ずしも生体の反応を反映できていないという問題点があった.そこで我々安全性評価研究会スフェロイド分科会では,より生体に近い3次元構造によって代謝機能を維持した状態で長期培養が可能とされるスフェロイド培養を用いて,ヒト肝細胞に対する長期曝露での化合物の毒性評価を複数施設で実施し,肝毒性評価におけるスフェロイド培養系の有用性を検討した.<BR>【方法】培養系はフィーダー細胞(3T3-Swiss albino,JCRB9019)とヒト肝細胞の共培養系によるスフェロイド(Cell-able,トランスパレント)とフィーダー細胞を用いないスフェロイド(マイクロスフェアアレイ,STEMバイオメソッド)を用いた.肝細胞は付着可能凍結ヒト肝細胞(Lot.228,ベクトン・ディッキンソンならびにLot.Hu8110,日本チャールス・リバー)を用いた.維持培養は,共培養系では1%FBS含有RM-101培地(トランスパレント),非共培養系では10%FBS添加ウィリアムスE培地で行った.それぞれスフェロイドを形成させた後,化合物曝露を週3回隔日に3週間行った.化合物には主に代謝活性化による肝毒性発現が報告されているTroglitazone,Flutamide,Diclofenac,Benzbromarone,Chlorpromazine,Tacrineを用い,曝露用量は臨床用量での最高血漿中濃度を参考に,その100倍程度を最高用量に5用量を設定した.毒性は,曝露の各時点における形態観察,写真撮影,培養上清中のAST,ALT,LDH,γ-GTP,Albuminの測定により評価した.<BR>【結果】現在,各施設にて実験を実施しており,その結果を報告するとともにスフェロイド評価系の有用性を報告する予定である.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680636679424
  • NII論文ID
    130007004450
  • DOI
    10.14869/toxp.38.0.20159.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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