本州で初めて確認されたキリノミタケの産状について

書誌事項

タイトル別名
  • Endangered fungi <i>Chorioactis gaester</i>, newly record on Central Japan

説明

盤菌類のキリノミタケChorioactis gaester (Peck) Eckbladは,宮崎県と北米テキサス州オースティンのみに産するという隔離分布から生物地理学的に,また系統的にも注目される菌である.同時に,きわめて産地が限られ,破壊が進む原生的な照葉樹林に依存されると考えられることから,絶滅危惧I類に掲載される保護上重要な菌類でもある. これまで本邦における既知の産地は,宮崎県および隣接する鹿児島県・熊本県(黒木他2002)と高知県(勝本2007)に限られていた.筆者らは,2006年10月,奈良県吉野郡川上村にて本種の発生を確認した.2006年と2007年に観察を行った際の産状に関する報告をする.標本は大阪市立自然史博物館(OSA),国立科学博物館(TNS),奈良県川上村森と水の源流館に保存されている.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680637087232
  • NII論文ID
    130007004587
  • DOI
    10.11556/msj7abst.52.0.75.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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