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眼鏡レンズを使用したガリレオ式望遠鏡の試作について
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- Yamanaka Yukihiro
- 株式会社朝倉メガネ
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- Hayashi Tomoshige
- 東京医科大学眼科学教室
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- Kashiwase Mitsutoshi
- 東京医科大学眼科学教室
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- Hata Noriko
- 東京医科大学病院眼科
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- Kobayashi Akiko
- 東京医科大学病院眼科
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- Goto Hiroshi
- 東京医科大学眼科学教室
Description
<br>【目的】ハンズフリーで視野が広く、作業距離を保てるロービジョン用エイドを希望した症例に対し、眼鏡レンズを利用してガリレオ式望遠鏡を試作したので、得られた知見とともに報告する。症例)症例は54歳の女性で、錐体ジストロフィのため東京医大眼科ロービジョン外来受診時の矯正視力は右眼(0.3)、左眼(0.2)であった。琴の練習を行う際に楽譜が見づらいとの訴えがあったため、エシェンバッハ社弱視レンズN.1623の装用を試みたが、十分な満足が得られなかった。そこで使用距離と視覚の範囲を考慮し、眼鏡レンズを組み合わせたガリレオ式エイドを作製した。<br><br>【結果】試作エイドは対物レンズ+13.00D、接眼レンズ-20.00Dで1.5倍の拡大と視野角38度で、既存エイドに比べて視野が広く使えるため琴の練習に適し、満足な結果が得られた。<br><br>【考察】今回の症例は、ハンズフリーの状態で作業空間を保ち、かつ可能な限り視野を広く感じるエイドを望んでいた。既存のエイドでこの要望に添えるのは、2倍の拡大像で視野21.7度を持つN.1623であるが、十分に目的を果たすことはできなかった。望遠鏡の視野は対物レンズの口径により決まるため、メガネレンズで作製できる最大口径の度数をはじめ、各度数・球面非球面の異なる設計のものをいくつか試作した。対物レンズの焦点距離が長い場合や眼鏡用に設計された非球面レンズでは視界が狭くなることが判明した。一方、接眼レンズの作製範囲が-20.00Dであることから、球面設計の対物レンズで焦点距離が短く、屈折度数の高いレンズを使用することが望ましいと思われた。以上、光学的条件を考慮した上で眼鏡レンズを組み合わせることにより、2倍未満の倍率であれば従来よりも広い視野を確保できるエイドの作製が可能であることが示された。
Journal
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- The Annual Meeting of the Japanese Society for Low-vision Research and habilitation Abstract
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The Annual Meeting of the Japanese Society for Low-vision Research and habilitation Abstract 10 (0), 106-106, 2009
The Japanese Society for Low-vision Research and Rehabilitation
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680642723456
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- NII Article ID
- 130007005510
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed