亜臨界水処理を用いた下水汚泥の資源化におけるリンおよびメタン回収率に関する研究
説明
年々、増加している下水汚泥の発生量を抑制する技術が求められている。本研究グループは,汚泥の減量化ならびに資源回収が可能な処理プロセス、すなわち亜臨界状態にした水の中で汚泥を可溶化させ、これにより汚泥から溶出したリンおよび有機物をMAP法あるいはUASB法を用いてリンならびにメタン回収するプロセスの開発を行ってきた。本研究では、汚泥に存在するリンもしくは有機物がどの程度資源化できたかを検討するため、以下の連続運転実験を行った。山口県宇部市内の下水処理施設で発生する余剰汚泥を同施設に設置しているパイロットスケール亜臨界水処理装置に投入した。これにより得られた可溶化汚泥をUASB法およびMAP法を経る2つのプロセスで資源回収を行った。亜臨界水処理および資源回収工程の連続運転によって、汚泥に含まれているリンの30_%_程度が資源化できた。さらに、汚泥に含まれている有機物の32_%_程度がメタンとして回収できた。
収録刊行物
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- 廃棄物学会研究発表会講演論文集
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廃棄物学会研究発表会講演論文集 17 (0), 118-118, 2006
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680643519616
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- NII論文ID
- 130007005937
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可