地ビール工場より排出されるモルト粕の資源化

Description

地ビール工場より排出されるモルト粕と廃麦汁の資源化を検討した。基本的には両者をバイオエタノール生産に利用するプロセスを提案し、実験的に可能性を探った。まずモルト粕の高位発熱量を測定した結果、杉と籾殻の中間で4000_から_4500cal/g程度と推定され、十分燃料としても利用可能である。次にモルト粕をセルロース分解酵素で糖化実験を行った結果、理論値の9割もグルコースへ変換可能であった。さらに廃麦汁内で同様の糖化反応を試みた結果、問題無く変換できることが分かった。これは高濃度なグルコース培地の作成を示唆し、尚且つ炭素源や窒素源その他ミネラル分等も利用できる可能性がある。アルコール発酵に関してはYPD培地により協会9号酵母の使用でエタノール変換効率は7割程度であることが分かった。燃料としての利用には利便性を考慮してペレット化の検討も行っているが、バインダー無しでは1週間程度で不安定になることから、糖化残渣の利用も視野に入れる予定である。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680643879296
  • NII Article ID
    130007006245
  • DOI
    10.14912/jswmepac.17.0.223.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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