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体幹伸展と回旋の関係について
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Description
【はじめに】<BR> 腰痛症などの症例に体幹回旋へのアプローチを行うと、体幹回旋角度と共に伸展角度が改善することをよく臨床で経験する。この体幹伸展と回旋の関係を明確にすることを目的に研究を行った。<BR> <BR> 【対象ならびに方法】<BR> 研究の説明を受け同意の得られた体幹に既往歴の無い健常成人29名、平均年齢20.7歳を対象とした。方法は、運動前後の体幹伸展角度(伸展)と回旋角度(回旋)、肩峰床間距離(AFD)を計測した。運動は、腹臥位での体幹伸展ストレッチ(A)、体幹回旋ストレッチ(B)を各30秒実施した。各運動の実施には、同一被検者に対して1週間以上の間隔をあけて行った。<BR> <BR> 【結果】<BR> Aは伸展(運動前/後)が29.5°/33.3°、回旋が右44.1°/49.3°、左48.6°/53.5°、AFDが右6.6cm/4.4cm、左6.4cm/4.6cmで、Bは伸展が30.9°/36.0°、回旋が右46.6°/50.7°、左48.8°/52.8°、AFDが右7.2cm/3.7cm、左6.7cm/3.4cmとA・B共に全ての項目で有意に変化(p<0.01)を認めた。<BR> <BR> 【考察】<BR> 今回の結果から、体幹伸展または回旋運動を加えると伸展・回旋共に改善することが解った。体幹の動きは脊柱だけでなく、腹壁や背部筋の伸張性と共に胸郭の機能的変形が必要となる。体幹伸展は、脊柱の伸展と共に体幹前面筋の伸張と肋骨間の拡大が必要となる。回旋は、脊柱の回旋可動性と共に同側の胸部及び対側の腹壁の筋の伸張、回旋に合わせた胸郭の機能的変形によって行われる。A・Bそれぞれのストレッチにおいて共通する軟部組織の伸張性改善が、今回の結果につながったものと考える。<BR> 体幹伸展時に腰痛を示す椎間関節由来の腰痛症などの症例において、体幹回旋の可動性改善が体幹伸展時の腰痛を軽減する可能性を示すものであり、臨床で実感していることの証明につながる結果であったと考える。
Journal
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- 東海北陸理学療法学術大会誌
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東海北陸理学療法学術大会誌 25 (0), 80-80, 2009
東海北陸理学療法学術大会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680644778752
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- NII Article ID
- 130007006678
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed