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変形性膝関節症内側型の後足部回内タイプにおける外側縦アーチパッドの有効性
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Description
【目的】内側縦アーチパッドについての報告は数多く報告されているが,外側縦アーチパッドについての報告は数少ない. 今回,変形性膝関節症内側型の後足部回内タイプにおける外側アーチパッドの有効性を検討することを目的として,外側縦アーチパッド装着有無による歩行能力,バランス能力,疼痛を評価したので報告する. 【対象】H20.3.1~H21.4.30までに両変形性膝関節症内側型と診断され,踵骨二等分線角にて両後足部が回内している17例34脚である.対象は平均年齢68.7歳,平均身長154.7cm,平均体重57.1kg,平均BMIは23.9, JOAは平均82.4点,平均FTAは180.1°,KL分類は_I_が12膝,_II_が17膝,_III_が5膝であった. 【方法】各症例に対し,足底挿板なし,横軸アーチと内側縦アーチパッドのみの足底挿板A,横軸アーチと内側縦アーチパッドに外側縦アーチパッドを追加した足底挿板Bで比較した.比較する項目は,10m歩行時間,10m歩行時の疼痛,TUGの右回りと左回りの時間と疼痛,FRTである. 【結果】10m歩行時間, 10m歩行時痛,TUG(右回り,左回り)時間,TUG時痛,FRTにて足底挿板装着前,A装着時,B装着時の3群間で装着前とA装着時,A装着時とB装着時,装着前とB装着時で有意に歩行能力,動的バランス,疼痛の改善が得られた. 【考察】歩行速度が増加したのは,外側縦アーチパッドを装着したことで歩行時に外側への動揺減少や小趾機能の向上が得られ,進行方向への推進力が増加したためである.また内側アーチパッドに外側アーチパッドを追加したことが,靴の中での横ズレを防ぎ,回外誘導を効率良く働かせ,そのことが後足部の固定性および安定性の向上に寄与し,結果として疼痛軽減,バランス機能の改善に結びついたと考えられた. 【まとめ】変形性膝関節症内側型の両後足部回内タイプに対して,外側縦アーチパッドを装着することで横軸アーチパッドと内側縦アーチパッドのみの足底挿板と比べ,有意に歩行能力,動的バランス,疼痛の改善が得られた.
Journal
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- 東海北陸理学療法学術大会誌
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東海北陸理学療法学術大会誌 25 (0), 63-63, 2009
東海北陸理学療法学術大会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680645024512
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- NII Article ID
- 130007006873
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed