ロボットと相互作用する生態神経回路網 ~神経物理工学プラットフォームの確立を目指して

  • 工藤 卓
    産業技術総合研究所 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業
  • 田口 隆久
    産業技術総合研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Living neuronal network interacting with moving robot
  • ロボット ト ソウゴ サヨウ スル セイタイ シンケイ カイロモウ : シンケイ ブツリコウガク プラットフォーム ノ カクリツ オ メザシテ

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抄録

知性の創発には身体を介した環境との相互作用が重要であり、その観点から、近年ロボットを実世界と相互作用させて知能モデルを探求する研究が盛んになっている。我々は、生きた神経細胞を脳から取り出し、自律的に再構成させた生体神経回路網を用いて神経の細胞としての特性とネットワークダイナミクスとの関係性を解析している。この系にロボットの身体を与えて環境と相互作用させれば、神経電気活動の時空間パターンにある特定の法則性が生じるのではないか、あるいは知性の原型が形成されるのではないかと考え、ラット海馬培養神経回路網を細胞外電位多点計測システムの微小平面電極アレイ上に構築し、この神経回路網にリアルタイムフィードバック刺激を行う系、及び小型ロボットケペラとこの神経回路網が長期的に相互作用する系を構築した。

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