インターネット上の悪性黒色腫診断システム実用化の現状報告

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  • Status Report of Practical Melanoma Diagnostic System on the Internet
  • インターネット ジョウ ノ アクセイ コクショク シュ シンダン システム ジツヨウカ ノ ゲンジョウ ホウコク

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抄録

極めて悪性度の高い皮膚がんである悪性黒色腫(メラノーマ)の患者数は年々増加を続けている。進行した悪性黒色腫の多くは予後が悪いが、転移の見られない初期悪性黒色腫は、ほとんどの場合治癒できるため、早期発見は極めて重要である。我々は、インターネット上に症例データベースを兼ねた悪性黒色腫自動診断システムを構築した。以降我々はシステム実用化のために、診断に大きな影響を与える腫瘍部分抽出法の改良、特徴量および判別器の見直し、扱える腫瘍の種類の追加、インターフェイスの改良などにより、現在319枚のダーモスコピー画像に対して交差検定法で、感度97.3%、特異度86.6 %を実現している。またSSLにも対応し、処理時間はおよそ数秒である。現在、皮膚科医以外でも簡易にシステムが利用できるよう、システムの改良と共に企業と連携してカメラの開発などを行っている。今回、実用化を踏まえた現段階の状況について報告する。

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