金沢における戸室石利用の意義

  • 小林 章
    東京農業大学地域環境科学部造園科学科

書誌事項

タイトル別名
  • The Meaning of Tomuro-stone Usage in Kanazawa City
  • カナザワ ニ オケル トムロイシ リヨウ ノ イギ

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説明

戸室石は金沢産の安山岩で赤と青の色がある。その利用史と利用の意義を, 現地調査と文献調査により研究した。<BR>金沢における戸室石利用の意義は以下のようにまとめられた。<BR>(1) 戸室石の色は明快であるため, 金沢では石の赤色が普遍的であり, 文字どおりの地方色を表わしてきた。<BR>(2) 青戸室も普及し, 金沢は日本には希有な, 加工した安山岩による赤・青の配色の伝統文化を持った。<BR>(3) 赤・青の戸室石は, 金沢の土木・建築・庭園の材料として色彩を活かされ, 高い文化的要素となった。

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参考文献 (46)*注記

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