ランドスケープ・デザインにおける「枯山水」の考察

  • 鈴木 誠
    東京農業大学地農学部学部造園学科

書誌事項

タイトル別名
  • “Karesansui” in Modern Landscape Design
  • ランドスケープ デザイン ニ オケル カレサンスイ ノ コウサツ

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抄録

日本庭園のデザイン・ボキャブラリーの一つであり, 現在, 日本式庭園の様式の一つとされる「枯山水」(石庭) を対象に, この用語の使われ方の近・現代における変容過程を歴史的にトレースし考察した。その結果, 近世・近代を通じて認識されていた日本式庭園の一形式に「平庭」があった爪現代における日本庭園様式の整理検討の中でこの用語使用が姿を消していく一方で,「枯山水」の用語使用が一般化してくる経緯を明らかにした。あわせて, この枯山水の形式が第二次世界大戦後のモダニズムのデザインの中で, インターナショナル・スタイルの一つに組み込まれ, モダン・ランドスケープ・デザインの重要なデザイン・ボキャブラリーとなることを指摘した。

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参考文献 (37)*注記

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