形状記憶合金ガイドを用いた低侵襲頭蓋内脳波センサ

  • 山川 俊貴
    静岡大学工学部電気電子工学科 ファジィシステム研究所
  • 山川 烈
    九州工業大学大学院生命体工学研究科 ファジィシステム研究所
  • 石塚 智
    九州工業大学大学院生命体工学研究科
  • 粟生 修司
    九州工業大学大学院生命体工学研究科
  • 藤井 正美
    山口大学医学部脳神経外科
  • 鈴木 倫保
    山口大学医学部脳神経外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Minimally-Invasive Intracranial EEG Sensor Array Guided by A Shape Memory Alloy Guidewire
  • ケイジョウ キオク ゴウキン ガイド オ モチイタ テイシンシュウズガイ ナイ ノウハ センサ

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抄録

低侵襲な手術で頭蓋内に挿入可能な頭蓋内脳波センサを試作した。これは、直径0.3mmの絶縁被覆した形状記憶合金(SMA)ガイド上に、直径76umの極細白金線を用いた微小電極を実装したもので、電極アレイを小さな穴から頭蓋内に挿入後、通電加熱することでSMAガイドが形状回復することを利用してガイド上に実装した微小電極を所望の位置に展開するものである。 0.9%NaCl溶液中において各微小電極は皮質脳波計測に十分利用可能であるインピーダンス特性を示した。また動物実験において、提案する電極アレイを用いてアカゲザルの体性感覚誘発電位を低侵襲な手法で計測することができた。 上記の結果は、提案する電極アレイを用いることで、従来に比べ格段に低侵襲な手術で所望の部位の皮質脳波を計測することが可能になることを示唆している。 本研究の一部は科研費(20001008および21800023)の助成を受けたものである。

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