実際の記憶と虚記憶における自己選択効果
書誌事項
- タイトル別名
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- The self-choice effect on true and false memory
説明
本研究では虚記憶の生成を説明する活性化-モニタリング理論とファジートレース理論のどちらが支持されるかを,自己選択効果が虚記憶の生成に与える影響を用いて検討した.自己選択効果とは,複数提示される記銘項目の候補の中から,実験参加者自身が選択した項目を記銘するほうが,あらかじめ実験者によって決定されている項目を記銘する場合に比べて記憶保持が優れる現象のことである.本研究ではルアー語を連想する単語リストを用いて虚記憶を検討した.実験参加者は大学生20名であった.実験参加者は4つの単語リストを,自己選択条件及び強制選択条件の2つの実験条件で学習した.その結果,リスト語で,およびルアー語の非選択条件で自己選択効果が見られた.またルアー語の選択条件でも有意ではなかったが,自己選択効果が見られた.したがって,リスト語およびルアー語で自己選択効果が見られたことから,活性化-モニタリング説が支持された.
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2009 (0), 97-97, 2009
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680651438464
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- NII論文ID
- 130005036514
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可