非注意による見落としにおける意味情報の役割
書誌事項
- タイトル別名
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- Role of semantic categories in Inattentional Blindness
説明
非注意による見落としとは、特定の情報に注意を向けているときに全く予期していなかった事象が発生すると、その存在に気づかない現象をいう。 Koivisto and Revonsuo(2007)は注意を向ける刺激と予期できない刺激の意味的なカテゴリーに着目した。そして非注意による見落としが、2つの刺激の意味的なカテゴリーが同じ場合には抑制され、異なる場合には促進されることを示した。 そこで本実験では注意を向ける刺激と予期できない刺激の意味的関連性の強弱によって、非注意による見落としが促進、あるいは抑制されるか検討した。 本実験の結果、注意を向ける刺激と予期できない刺激の属するカテゴリーにおける意味的関連性が同じ場合と強い場合に比べ、弱い場合は予期できない刺激の検出率が低下した。この結果より、2つの刺激の意味的関連性が強いほど、非注意による見落としが抑制されるという仮説が支持された。
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2010 (0), 124-124, 2010
日本認知心理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680651464576
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- NII論文ID
- 130005036545
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可