自然物・人工物の集合体画像が集合体嫌悪に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Clusters of natural objects may elicit stronger trypophobia (disgust for a cluster) than those of artificial objects
説明
蓮の花托などの集合体に対する嫌悪はトライポフォビアと呼ばれる。トライポフォビアを誘発する視覚刺激の物理的要因については詳細な検討が行われているものの(Le et al., 2015),認知的要因については検討されていない。本研究では認知的要因について探索的に検討した。トライポフォビア喚起刺激(Le et al., 2015)に対する不快感評定実験の結果,集合体を有する物体が自然物か人工物か(e.g., 蓮かスポンジ)によって不快感が異なることが示唆された。さらに詳細に検討するため自然物・人工物の集合体画像からなる新規刺激を用いて不快感評定実験を行ったところ,自然物は人工物よりも不快感が強かった。以上の結果から,集合体を有する物体における自然物・人工物の違いがトライポフォビアに影響する可能性が示唆された。身体損壊や有害生物の連想からトライポフォビアが生じるとするならば(Cole & Wilkins, 2013),集合体を有する自然物はそのような連想を起こしやすい可能性がある。
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2016 (0), 52-, 2016
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680651997568
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- NII論文ID
- 130005430999
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可