エレベータ開閉ボタンの押し間違いに関わる認知的要因の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Cognitive factors on the errors of pushing open or close buttons in the elevator
説明
これまで,エレベータ開閉ボタンの押し間違いという問題の解決を目的とした研究では,主に,開閉ボタンに用いられているピクトグラム(マーク)のデザイン面に焦点が当てられてきた.しかしながら,押し間違いの原因は,デザイン面のみならず,それを認知する人間側にもあると考えられる.そこで,本研究では,注意研究の基礎的なパラダイムを援用することによって,タイムプレッシャーおよび視点移動という認知的要因が,エレベータ開閉ボタンの押し間違いにどのような影響を及ぼすかを検討した.その結果,マークを単独呈示した実験1,対呈示した実験2のいずれにおいても,視点移動の影響が最も大きく,逆に,タイムプレッシャーの影響は最も小さいことが分かった.これらの結果から,押し間違いというエラーを低減するためには,たとえば,開閉ボタンの配置上の工夫として,視点移動が最小限ですむように配慮すればよいということが考えられる.
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2011 (0), 34-34, 2011
日本認知心理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680652156032
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- NII論文ID
- 130005036737
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可