画像の美的評価における刺激の操作性と利き手による影響

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タイトル別名
  • The effect of handedness and accessibility of stimulus on aesthetic impression formation in viewing pictures

抄録

Levy(1976)は具象的画像における刺激の重心が画像の中心より右寄りになると美的に感じることを見出した。このような画像の美的評価において,中嶋・一川・松田(2009)は利き手での操作を喚起・忌避する刺激の操作性が与える影響を検討した。その結果,右利きの参加者に対して刺激の操作性が高い場合には右寄りの偏好がみられたが,刺激の操作性が低い場合には右寄りの偏好がみられなくなるという刺激の操作性の効果が示された。そこで本研究では,刺激の操作性において左利きの参加者に対し同様の実験を行い,画像の美的評価における利き手の影響を検討した。その結果,操作性の高低に関係なく,刺激の重心が画像の中心に近いほど評価が高かった。すなわち,操作性が高い刺激においては先行研究で見られたような右寄りの偏好が消失した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680652483328
  • NII論文ID
    130005036618
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2010.0.54.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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