複数感覚間同期による抽象形状に対する身体変形感の誘発
書誌事項
- タイトル別名
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- Body image transformation toward abstract shape based on multiple sensor integration
説明
身体所有感の誘起には,感覚間の同期現象と実身体との形態的類似性が重要とされる.本研究では実身体の持つ骨格構造を捨象したディスプレイ空間上の抽象的形状(円形アイコン)に対し,「視覚-触覚」「運動感覚・固有感覚-視覚」の2種の感覚間の同期を付与した環境下における身体所有感の誘起について調査を行った.その際,被験者の身体イメージの形状がアイコン形状に近似するかに着目し,アンケートによる評価を行った.結果,実身体以上の大きさを持つアイコンを操作した際には被験者の身体イメージが大きくなり,意識レベルにおいて身体所有感の誘起が,実身体以上のサイズ感を持つアイコンに対しても柔軟に起こることが示唆された.また,アイコンの表示位置が実身体と近い場合と離れている場合との間に身体所有感の差が観測されず,主観的に身体所有感を付与する上では手とアイコンとの物理的距離が決定的な阻害要因とならないことが示唆された.
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2015 (0), 75-75, 2015
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680652753664
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- NII論文ID
- 130005489119
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可