テスト形式が記憶のテスト効果に及ぼす影響II
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- 長 大介
- 法政大学大学院人文科学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- The influence of test formats on the testing effect II
- ―保持期間を操作しての再検討
- : Re-examination by manipulating the retention interval
説明
本研究では記銘項目の学習後に実施するテスト形式を操作し,同じテスト形式を繰り返す,もしくは異なるテスト形式の組み合わせのテスト効果の生起に対する影響を検討した。実験参加者は項目の学習後に項目の再学習を2回,自由再生もしくは再認のいずれかのテストを2回,自由再生と再認を組み合わせてそれぞれのテストを1回ずつ取り組むことを求められた。記銘項目の再学習もしくはテストから1週間後に最終自由再生テストを実施した。その結果,記銘項目の学習を繰り返した場合,最終自由再生テストにおいて最も高い記憶成績が得られた。この結果から学習および再学習中に用いる記憶方略(e.g., 体制化,イメージ化)によってはテストを受けるよりも保持を促進する可能性が示唆された。一方でテスト効果の生起に対してテスト形式の組み合わせの効果は見られなかったが,用いるテスト形式によって保持に対する影響が異なることが明らかになった。
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2015 (0), 40-40, 2015
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680652771072
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- NII論文ID
- 130005489056
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可